馬淵さーん!

 ひと晩寝て吹っ切れた。冷静になった。よくよく考えれば今年どれだけカープの勝利に喜んだか。喜んだ回数に比べればたかだか四つの負けくらいなんてことない、ここ20數年の敗北の歴史を振り返れば尚更。逆転のカープがさいご逆転されるカープで終ったのは残念だったが、昨夜の8回表もジャクソンンを替えてくれーとテレビの向こうでずっと叫んでいてその願いは叶わぬまま6点取られたが、これが木内さんが監督だったら勝ってたなーとかいろいろ不満は残ったけれど、もう忘れよう。栗山さんと緒方監督、まるで好対照で面白かった。栗山さんとは1 度だけエレベータで一緒になったことがある。毎年夏の甲子園に通っていた頃、その頃は甲子園のすぐ傍にある都ホテル甲子園にいつも泊っていて恐らく栗山さんもそこに宿泊していたのだろう、熱闘甲子園の司会をやる前だったかな。栗山采配、その積極性の前に負けた。第5戦で加藤を素早く引っ込めてメンドーサのロングリリーフ、昨夜は増井に早々に代打。細かい継投。キャッチャーも大野と市川のふたりを上手に使い分けていた。昨夜、一発出ればという場面で会澤がバッターボックスに立ったがシリーズ初打席で結果は見逃し三振。石原のリードはもちろん肝ではあるけれど、石原はこのシリーズ1本もヒットを打てないまま終った。大瀬良、一岡、福井。特に福井には5回戦の先発をして欲しかった。菊池はずっと本調子じゃなかったように思う。何処か怪我をしていたのだろう。3回戦以降すべて終盤にやられていたからこそ、昨夜は手を打ちやすかったはず。今年一年セットアッパーとして大活躍したジャクソンを信じたいのはわかるが、6連投だったし…、いや、もう忘れた。  

 

 

 それより今日の四国大会決勝が気になっている、今年の夏の準決勝、作新学院に10対2で敗れて甲子園を去るときの馬淵監督の言葉を覚えているだろうか。「センバツで優勝しますよ。みとってください」。こんな捨て科白で甲子園を去った監督がかつていたか?甲子園ベスト4まで行って新チームの始動が大きく出遅れていることを承知のビッグマウス。しかし、本当にセンバツを確定させてしまった。今日勝てば来月神宮で馬淵さんに会える。楽しみだなあ。今日勝てば、だけど。  

 

 

 今年いちねん、カープのおかげで夜が楽しかった。家にいたときはすべて観戦した。来年の開幕まで半年間のさよならだ。…8月7日の試合、あとで録画を観て余韻に浸るか…。エア優勝気分を味わって今年のカープ納めだ。

at 07:17, 古書赤いドリル, -

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悪い予感しかない

 黒田が引退を発表したとき、イヤな予感がした。86年の日本シリーズを思い出したのである。あの年は山本浩二が引退を発表して迎えた日本シリーズで、西武には1年目で大活躍した清原がおり、「世代交代」というキーワードでマスコミが必要以上に煽り、津田が完璧なピッチングをしていたのに工藤にサヨナラヒットを打たれたところから潮目が変わり、あの秋山のバク転を生んだ。秋山にバク転されたときのみじめな気持ちをカープファンは何処かで引き摺っている。戦前の予想を覆し、カープの3勝1分、もう優勝間違いないかというところからの4連敗。黒田のシリーズを引退の花道とする発表は、86年の悪夢の再現をどうしても予感させた。浩二の悪夢から黒田の悪夢へ、悪夢の輪廻転生か?で、昨夜。抑えの中崎が打たれみじめな敗北を喫した。2回の無死2・3塁で無得点、丸の本塁送球がずれて犠牲フライを許したり、メンドーサに手も足も出なかったり、石原に固執して9回表のチャンスを活かせなかったり…ストレスの溜まる試合を見せられたあと、昏いきもちになった。ファンとは、勝手に喜び勝手に凹み好き勝手に文句をいい一方的に崇拝し…恐ろしく我が儘である。  

 

 

 ここのところ、NHKをはじめとして「何故カープを応援するのか?」みたいな特番をいくつか見たがぜんぶピンと来なかった。「逆境に負けない新井選手から勇気を貰って云々」「若手選手を我が子のように思い…云々」。それ、カープじゃなきゃいけない理由まったくないよね?逆境を跳ね返している選手なんかいくらでもいるでしょう。新井に限ったことじゃないし。プロになってる時点でどんな選手も既に「無名」ではないし。結局、ファンになってしまうきもちなんか人それぞれでそこに大した理由なんかない。育成のカープというけれど、ここ数年こそ花開いたが一時はドラフト戦略に失敗し続けていた。育成のカープというよりは、生え抜きの選手を大事にするカープであり、外国人選手の獲得が上手なカープと言い換えたほうがよい。すべてのチームにファンにしか見えないよさがあるわけで、それはなかなか他人に説明するのが難しい。勝ったときは気分がいい、勇気なんか貰わない。負けたときはドヨーンとして、勇気はもちろん貰わない。

 

 

 日本シリーズは感情移入しないように淡々と観ようと思い、仕事しながらチラチラと観ているのだが、負けたときのショックは変わらないことに気づく。当たり前だ。  

 

 

 みんないい試合だとコメントしているけれど、ぼくからすればちっともいい試合じゃない。少なくともぼくにとっては、8対1とか10対3とか「圧勝」こそがナイスゲーム。小窪や下水流がバカスカ打って大谷や中田がクルクル三振して、そんな試合しか求めてない。その我が儘さこそがファンである。ファンとは最悪な存在なのだ。

at 07:44, 古書赤いドリル, -

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レガシー

 少し前の「バリバラ」でエクスプロージョンfeat.あそどっくが差別解消法を歌にして踊っていて、これがあまりにも素晴らしくこどもたちにも見せたら案の定大喜び。ヘビロテ。その歌詞の一部に「差別〜」「昭和かい!」とある。差別は昭和の遺物(レガシーか!?)と断罪しているのだ。いまはそんな時代じゃないよ、と敢えて突き放してみせたいい歌詞だと思う。そんな矢先の「土人」騒動。いろいろ考えてみる。いま「土人」って使う?24歳(だったか?)の若者が咄嗟につかう言葉かな、「土人」。誰かを侮辱しようとするときに「土人」と罵るのか、いまどきの若者は。確かにウチのオヤジ(世代)はやたらと「土人」を連発していたが、ぼく自身は誰かに対して「土人」と罵ったことはないように思う。ちなみにもうひとりの巡査長だったか、この彼も20代なのだけど、彼は何故か「支那人」と罵っているらしい。益々不思議。中国人がその場にいたの?たぶんいない。恐らく、国策に反対している人間=反日=支那人という連想から生まれた沖縄(人)への罵言だろう。東京新聞の中川淳一郎氏のコラムを読んで、ネット上では「沖縄土人」という言葉があるのを知った。48歳のぼくでさえピンと来ない「土人」を20代の若者が流暢に使いこなせるのはそんなわけか。松井知事や百田が「反対派のやつらのほうが悪い言葉を使っている」と「土人」発言の若者をかばっていた。これも面白い、ていうか、失笑。こどもの喧嘩みたい。自分たちの擁護がいかに幼稚かということにも気づけなくなっている。沖縄の人間、或は沖縄の反対闘争を支援しているヤマトンチューたちの「反対」の聲に潜む真情や歴史への想像力、謙虚さがない。「強行採決」という隠し球を見せびらかす自民党議員と同様に。どうなってるんだ、こいつらは。どこに行こうとしているのだろう、こいつらは。  

 

 

 相模原の事件以来、益々絶望が深くなっている。

at 07:53, 古書赤いドリル, -

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逆旅

 野戦之月の公演を観に行く。南武線の矢川という駅から徒歩4分の公園。こじんまりとした可愛い駅だった。テントの受付で整理券貰ってベンチで本を読んでいると石神井書林さんがあらわれた。石神井さんも今日だったんですね、声を掛ける。千秋楽ということもありかなりお客さんは入っていた。タイトルは『渾沌にんぶち』。

 

 

 あたかも「長編詩」のような、詩的すぎるアジテーションのような科白が舞台に溢れ受け止める側のキャパシティを軽々と超えてしまう。いま、ひとつひとつを思い出したいけれど、断片しか甦らないのが悔しい。    

 

 

 「逆旅」。

 

 【天地はあらゆるものが出入りする宿屋のようなものである。天地は悠久であるが,人はここに仮住まいしているはかない存在である】ということらしい。 難民、流民。それは水のようなものであり、誰かが拒んだり追い出したりできるものではない。この「場所」は「逆旅」であり、まだ見ぬ「広場(=逆旅)」が何処かにあるのかもしれない。

 

 

 ラストシーン。広場を目指す「流民」たち。桜井大造は「30年ぶり」に「遺品」である黄色い頭陀袋の「重し」を下ろす。俳優たちが朗々と謳う中央で、後ろ向きの桜井大造は黄色い頭陀袋を逆さまにしている。大量の砂が零れ落ちている。山岡強一が遺した何かを「重し」として掲げていたけれど30年経っていったんそれを下ろしたということか。「広場」を目指す新たな旅がはじまるということなのか。なんというか、特別な「物語」があるわけでもないのに、その圧倒的な終幕の場面に強制的に泪が零れ落ちる。あぶない。

 

 

 終演後、近くの居酒屋で石神井さんと呑む。曲馬館、水族館劇場、野戦之月、アングラについて、古本屋のことなど。特別な夜になった。

 

 

 石神井さんとふたり、駅のベンチに腰掛けて帰りの南武線を待っていると、駅前のスナックから酔客のものと思しき歌声が漏れ聞えてきた。ここは何処だ?ぼくは何処にいるのだっけ?唐突にそんな疑問が首をもたげる。

 

 

at 08:18, 古書赤いドリル, -

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続き

「あの夏」から10年目の今年の決勝戦は、まるで中村計さんの『勝ち過ぎた監督』の出版を祝う様な、不思議な因縁に彩られたカードになった。駒大苫小牧以来10年ぶり決勝進出、南北海道代表北海高校。勝てば香田監督に並ぶ最年少優勝監督となる33歳小針監督率いる作新学院。手前味噌ではあるが2011年以来、近い将来優勝するだろうと、毎年私的優勝候補に挙げてきた作新学院がついに決勝戦まで辿り着いたと感慨ひとしお。対する北海高校は不思議なチームだった。拙攻、エラー連発、立ち上がりがいつも危なっかしいエース大西…。終ってみれば勝っている。つまり実力があるのだ。好投手だらけで話題にのぼるのは「顔」ばかりの大西だが、ストレートは140キロ、キレのいいスライダー、クレバーなピッチングと投手偏差値はかなり高い。変な喩えだが、大西君だけプロ野球のローテションピッチャーのように、いい意味で淡々と投げていた。150キロ出して注目集めようとか、この打者を絶対打ち取ってやる!!とか、そういった余計な「力み」がないというか…。味方はかなりエラーを連発するのだが、エラーのビフォアアフターのピッチングがあまり変わらない。聖光学院戦も秀岳館戦も味方が致命的なミスをしているのに勝った。何よりも心がタフなピッチャーだった。で、決勝戦。作新学院がいつも通りの攻撃的な野球で優勝。北海高校はずっと「タイムリーファインプレー」とも云うべき「強運」で勝ち上がった。聖光学院戦も秀岳館戦も「ここで打たれたらヤバい」と云うピンチを信じられない様なファインプレーで切り抜けた。思い切りのいい守備が「売り」の北海だったが、ノーアウト満塁で決定的なミス。審判のジャッジは確かに怪しい。しかし、ミスが出たときに必ず「火消し」してきた大西君の心が遂に折れた…ように見えた。或は、作新学院の強打が大西君の「平静」すら打ち砕いてしまったか。常に、「自分たちの野球をやる」というのは簡単そうで難しい。地方大会で犠牲バントを多用しなかったと云う山梨学院高校は甲子園で見た限り、ほぼ手堅く送って来た。結果、強力打線は開花せぬまま甲子園を去った。作新学院はどうしても先制点が欲しい決勝戦ですらノーアウト1塁から強行し併殺打。流れが悪くなりそうなのに次のチャンスを同じ強行策でものにした。決してぶれることがない小針野球。それはただ送りバントをしないというだけではない、ノーアウト1塁をいかにアウトカウントを増やさずして進塁させるかを徹底的に突き詰めた小針スタイルだった。何度も失敗しながらも、恐らくいろんな関係者に散々ボロクソ云われながらも繰り返し繰り返し練習して来た「成果」である。今年のベストゲームは、その作新学院と木更津総合の一戦だろうか。作新学院は花咲徳栄と木更津総合という関東の有力校と立て続けに戦う羽目になりしっかり勝ち上がった。花咲徳栄の高橋君、木更津早川君と対戦した作新学院にしてみれば明徳義塾は与し易かったかもしれない。その高橋君、早川君と全く引けをとらない凄みがあったのは広島新庄の堀君か。去年とは見違える程よかった。特に球数が増えれば増える程に球は走った。横浜の藤平君はいいとき悪いときの差が激しいが、早川君と堀君は甲子園では常にベストピッチに近いものを出していたように思う。やっぱり甲子園は面白い。

at 14:01, 古書赤いドリル, -

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8月19日、中村計さんの新刊を読む。

甲子園はベスト4が出揃った。作新学院、秀岳館は順当。明徳は今回珍しくクジ運がよかった。どんなチームとやってもそれなりの戦いができるのが明徳義塾、つまり馬淵監督。とはいえ最近は強豪校と早めにぶつかってしまい早々に散ることが多かった。今年の春はセンバツ連覇を目指した龍谷大平安、咋夏は春夏連覇を目指していた敦賀気比、一昨年の夏は優勝した大阪桐蔭、もう少し遡れば藤浪のいた大阪桐蔭(このときは準決勝だった)、春夏連覇した興南、春準優勝夏優勝の日大三高…キリがないがそんな感じだった。今回、2回戦からの登場で相手が境高校に決まった時に少しホッとした。次戦が沖縄の高校で嫌な感じはあったが思いがけず圧勝。準々で鳴門高校だったが中野が完投。ここまですべてがうまくいっている。準決勝は作新学院。馬淵対小針。ぼくにとっては最高のカードが実現した。力は作新のほうが遥かにあるが、馬淵さんがどう食い下がるのか。走塁と守備力は互角ではないだろうか。小針監督も打撃力プラス守備力のチームを毎回作ってくる。今年もほんとうにいいチームである。もう1試合も面白い。鍛冶舎さん率いる秀岳館と平川監督の北海高校。北海高校は投手の出来次第になりそうだが、今や全国屈指の激戦区南北海道を勝ち抜いた北海高校である。僅差のゲーム展開に持ち込めたら面白い。しかし、秀岳館の打力はまだまだこんなものじゃないない気もしている。  久しぶりに南北海道のチームが優勝を狙えるところまで来た。駒大苫小牧以来ではないか。北海高校の平川監督は駒大苫小牧の監督だった香田さんと同い年でかつてしのぎを削っていた。いま、香田さんは西部ガスのコーチである。去年今年と激戦の九州地区を勝ち抜いて東京ドームに来た。今年も西部ガスを応援していたが、最後の最後で逆転負けしてしまった。東京ドーム初勝利はまたおあずけになった。香田監督率いる駒大苫小牧にぼくも熱狂したひとり。香田監督が駒大苫小牧を退職するまでの2年間ほど道スポを購読していた。鶴見大コーチに決まったとの記事を見つけて購読をやめたのだったか。それは2008年の冬だったろうか。安倍昌彦さとならんでんもっとも敬愛する野球ライターの中村計さんが分厚い一冊を出した。『勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧幻の三連覇』。発売数週間前にamazonで見つけてすぐ予約、自宅に届いて既に2回読んだ。香田監督がいかに凄い監督だったか、ぼくも過去に何度かここで書いてきた。何故凄かったのか、どう凄かったのか?「凄い」の中身にとことん迫った「決定版・香田誉士史」である。そして、積年の疑問、あの日、香田監督はわざと負けたのではなかったか?という疑問にもこの一冊は答えてくれている。高校野球とは何ぞや?という問いかけにすら答えている。アメトークなどの影響もあるのだろうか、いま高校野球は盛り上がっているように思う。甲子園の入場者数が半端ない。マスコミも「BIG3」だ「BIG4」だと煽るから尚更だ。そういった「タレント」が高校野球のA面の華ならば、名監督はB面の華である。ぼくは高校野球はNHKで観る。何故なら監督インタビューがあるからだ。BS朝日(つまりABC)は選手のインタビューしかないのでつまらない。最近、ナンバーWEBの記事で中村計さんが「監督の迷言集」といった記事を書いてくれてこれが最高だった。「書いてくれて」と敢えて書く。あの馬淵さん中傷ツイッター騒動があった直後に発表された記事で、馬淵さんや聖光学院の斎藤監督のエピソードが最高である。ぼくが駒大苫小牧に惹かれて追っかけだして、その中でも最高と思われる試合は、2005年の鳴門工業戦と2006年の青森山田戦。偶然にもこの2試合は甲子園で生観戦しているのだが、衝撃を受けたブレーが鳴門工業戦で見せた岡山選手の走塁だった。このプレーを中村計さんは「このプレーには香田の思想、駒大苫小牧の練習のすべてが詰まっていた」と書いている。駒大苫小牧の魅力はバッティングと走塁、そして堅調な守りだった。その駒大苫小牧の「守備力」の本領について中村計さんは解明している。香田監督の異常なまでの「カバーリング」への執着が実に面白い。今大会、ぼくは常総学院の茨城県大会決勝における左翼手のカバーリングと送球の素早さに驚き「優勝候補」を確信したが、そういった細かい野球を追究した点で駒大苫小牧は革命的だった。ちなみに、今大会、明徳義塾も常総と同じカバーリングで得点を防いだことがあり、さすが明徳と感心した。甲子園を勝ち抜けるのはクジ運と守備力なのか。本の話に戻る。この本は駒大苫小牧の強さの秘密を解き明かしているが、それは同時に香田監督の人間像に肉迫し解剖してゆく作業でもある。また、駒大苫小牧の光と影がめまぐるしく交錯した数年間の「影」の部分についても筆をゆるめることはない。優勝と「不祥事」を繰り返した駒大苫小牧。高校野球は「悪意」と「善意」によってできている…とすら思えて来る。あの早実との決勝戦、わざと負けたのじゃないか?とぼくが疑いをもった延長戦における「スクイズ失敗」について香田監督が語った言葉とは?「100年にひとりの監督」、誰よりも「勝利」に取憑かれた青年監督の実像をあますことなく書き記した418頁、少しでも高校野球に関心があるのなら読むべきだ。普段「読むべき」と云う表現はまず使わないけれど、高校野球について語る人間があまりに多いので敢えて使ってみた。…それにしても。香田監督はこのあとどういう野球人生を歩むのだろう。鶴見大コーチ時代は鶴見大の試合結果をチェックし、西部ガスコーチになってからは都市対抗出場を楽しみに待っている。しかし、正直物足りない。やはり高校野球の監督がいいな。また、マー君と同級生であの年の副キャプテンだった本間選手は今夏の都市対抗にも出場、JR北海道の主力選手として奮闘している。駒大苫小牧から亜大に進学した本間選手、2年、3年時は試合に出れずスタンドで応援している本間選手をいつも気にしていた。スタンドの応援団(つまり控え選手)を盛り上げている姿をよく目にした。4年生の本間選手は極端に短く持ったバットで現巨人の澤村からホームランも打った。そして今年の本間選手も、まるで野球漫画かというくらい短く持ったバットで打席に立っていた。いま、日本で最もバットを短く持つ野球選手、魅力はちっとも色褪せてない。

at 23:05, 古書赤いドリル, -

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糞記事

 オリンピックの卓球、団体戦で日本はドイツに負けたが、ドイツチームは中国の難民と揶揄する書込みなどを見つけた。スポーツの世界で「帰化」は珍しいことではない。今更こういう書込みをする人間のことをわざわざ気にする必要はないのだが、ただ腹が立つ。昨年盛り上がったラグビー日本代表。日本代表が世界の強豪国と渡り合えるのも日本に移住して日本代表として頑張る外国人がいるからである。そういった選手がいるだけで、少なくともそのことによって生じる競争力が代表の力を底上げすることは間違いない。中国代表になれなかった選手がヨーロッパのいろんな國で代表となり祖国と対決、それだけで相当面白いじゃないか、とぼくなんかは思うが。ほんとうは昨日ブログにアップしようと思って結局アップしなかったネタがある。日刊SPA!というサイトで明徳義塾のことについて書かれた文章に腹が立ち、怒りに任せてその糞記事を書いた北村某というライターをボロクソに書いたのだが、こんな悪口をアップする意味がないなと、とりやめた。しかし、さっきのこと、朝日新聞公式ツイッターが馬淵監督を中傷したとの記事を読んで、自分の「怒り」を持て余してしまった。世間の『朝日新聞』バッシングの嵐のときでさえぼくはずっと『朝日』を擁護し続けて来たというのにこんな仕打ちをするのかお前らは…という絶望感。新聞記者(?)のくせに、くだらない無知のライターが書いた日刊SPA!の記事にわざわざ馬淵さんの悪口のっけて拡散するという愚挙に沸騰し、そのねっこにあるものにうんざりする。今回の場合、その「誤審」はほぼ勝敗が決していた場面で起きた。ヤフコメ見ても「監督関係ないじゃん」「明徳に関する記述と誤審は関係ない」と日刊SPA!や朝日の記者を批判するコメントは多かった。しかし、県立の境高校を善とし馬淵明徳をヒールに仕立てようというその日刊SPA!の記事と朝日の記者の根底に潜む「悪意」がぼくには許せない。その「悪意」は例えば愛ちゃんたちが戦ったドイツ代表の中国系の選手への中傷コメントなんかとも通底する。審判の誤審は高校野球の世界ではほんとうによくある。数週間前にも、創志学園と玉野光南戦に於ける審判の対応に絡めて書いたばかりだ。だから、監督は「抗議」してもいいのだ。あのときは境高校の監督がもっと抗議してもよかった。いつだったか、横浜高校の渡辺監督が猛然と抗議をしているのを見た。百戦錬磨の監督ならばそれもできようが境高校の監督は伝令を使って審判に質問に行くことすらできなかった。謙虚すぎると思った。高野連は圧力団体に等しい。明徳は出場辞退を強要されたこともある。今回、常葉菊川の森下監督が他校にトラバーユするから甲子園では指揮しないと表明したら問題になり結果的に高野連からの指導によって森下監督の「契約」は変更を迫られた。これだっておかしな話だ。私立の一監督の「契約」にまで口を挟むなんて。高野連と朝日新聞が作り上げる「高校野球サンクチュアリ」からはみ出してしまう馬淵監督はつねにヒールを強いられる。そんな尻馬に乗っかった日刊SPA!の記事がほんとうに許せなかった。しかもその記事は週刊朝日の増刊号に掲載された情報を下敷きにして作られた一切取材してもない糞記事だったから尚更だ。自分にとって都合のよいところしか見ない人たち、例えば佑ちゃんやマー君を県外留学生球児と揶揄する人はあまりいなかった。松坂を県外留学生と中傷する人もいなかったと思う。審判の誤審に一切関係ないことをわかっていながら悪意の尻馬に乗って誹謗を繰り返す連中との戦いはいつまで続くのだろう。ずっとか。明日、明徳の対戦相手は沖縄県立嘉手納高校、また、日刊SPA!は糞記事載せるか。

at 21:01, 古書赤いドリル, -

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昨日の結果より

 相変わらず野球漬けの日々である。高校野球とプロ野球、ハードディスクの整理が大変。ここ数日は女子プロボウリングに戦争関係のドキュメンタリー番組、闇金ウシジマくんなどの録画もあるので毎日の整理が尚のこと欠かせない。今日は第三試合の東邦対光星学院が凄い展開になった。東邦は愛知県大会の大一番、享栄高校戦でサヨナラを演じている。ずっとネットでチェックしていて9回表の時点で2対1で負けてたから、藤嶋君最後の夏は甲子園で観れないかなと諦めてたら、画面更新、サヨナラ勝ち。試合を観ていた訳ではないけれどこのチームはこういうことができるチームなんだなと思った。なので今日の最終回も4点差だけどちょっとワクワクしていたのだ。なにせ選手のテンションがやたらと高い。往年の駒大苫小牧がこうだった。駒大苫小牧の初優勝のとき、済美の上甲監督が試合後「球場全体が駒大苫小牧を応援しばじめてきつかった」というようなことをコメントしたいと記憶している。ぼくもその翌々年の夏、鳴門工業戦の大逆転劇で駒大苫小牧が球場を支配するのを目撃した。早実との決勝戦ではその「空気」は早実の味方についたらしいから、「空気」は厄介である。で、今日は第1試合に三重県勢、第2試合に岐阜県勢、第3試合に愛知県勢と東海地方の代表校の試合がセットされていたため、恐らく観客席はどちらかと云えば「東邦」寄りになる素地があったと想像する。光星学院の投手の球は吸い込まれるように甘くなり…セーフティリードと思われた4点すらあっという間に追いつかれた。藤嶋君が凡フライに終ってからの逆転劇は見事。球場の雰囲気もあったけれど、東邦のチーム力、逆転劇を生む底力があるチームであることは間違いない。今大会、個人的には常総学院が優勝候補最右翼とにらんでいる。それは茨城県大会の決勝戦、ポスト中田翔と評される明秀日立の細川君を完璧に抑えた鈴木君も凄いと思ったが、キャッチャーの三塁への悪送球で「同点か!?」と思われた次の瞬間、レフトが既に三塁線上におり完璧なバックホームで本塁タッチアウトにしたのに驚いた。バックアップの隙のなさ、返球の完璧さ、試合後のキャプテンの優勝インタビュー、今年は常総か?と思わずにはいられなかったのである。神奈川県大会の横浜も3試合くらいテレビで観たが、いつもの横浜高校だった。個々の選手能力は群を抜いている。しかし、今日は履正社に敗れた。優勝候補対決の言葉に文句はないけれど、次戦の履正社の相手が常総学院に決まり、個人的にはここが今夏の常総の本領を推し量る絶好のチャンスと思っている。横浜高校がまったく捉えられなかった寺島君、常総打線だったらどう攻略するだろう?かなり興味深いです。作新学院、花咲徳栄と常総学院、東邦、秀岳館…全チーム観たなかではこのあたりが上位を狙えそうな気がするが、打線の破壊力では盛岡大付が横綱。まあ、夏の甲子園はそんな予想も殆ど意味がないので明日からも見守るのみ。

at 12:10, 古書赤いドリル, -

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劣化のリニア

 またしても、安倍チルドレンの犯罪である。ビューティフルジャパン!!!植松の殺害後のメッセージは、安倍の謳う「美しい国日本」に呼応したものである。安倍の打ち出した「1億総活躍」からはみ出さざるを得ない存在、「日本国」に貢献できない存在を排除するのが植松なりの安倍政権への「アンサー」だった。犯罪は社会を写す鏡、という言葉をあらためて再確認する。  

 

 

 都知事選、小池圧勝。鳥越3位。まあそうだろうな、と思う。石田純一のほうがまだマシだったかも。「都政を取り戻す」という酷いキャッチを見た時点で負けを確信(奇しくも桜井とほぼ同じキャッチコピーだったことには失笑した)。「女性スキャンダル」なんか勝敗の行方を全く左右してない。民進党の一部は野党協力を疑問視し、共産党を「毒まんじゅう」呼ばわりしているようだが、「毒まんじゅう」はむしろ民進党だ。民進党は民進党の中に巣食う「安倍シンパ」と訣別して「一兵卒」から出直した方がいい。今回の都知事選で気になっていたのは桜井の「順位」。下手したら4位に入るのじゃないか?結果は上杉隆に次ぐ5位。上杉隆に負けた点はホッとしたが、得票数は10万オーバー。鳥越さんが130万くらいとして13分の1。「ヘイトスピーチ」をそのまま「選挙公約」に置き換えて10万票。奴らの主張によれば、自分たちは「弱者」で在日朝鮮人や中国人によって我々は苦しめられることになっている。「弱者」と「強者」の転換。これは植松にも通じている。植松は「重度障害者の世話が大変で苦しんでいる人がいる。その苦しみから解放するために重度障害者を殺す」というもの。植松は障害者を「弱者」として認識できなくなっていたと推測する。在特会に代表される最近の「愛国」系団体も「これ」、「弱者」は自分たち、搾取しているのは海外の「被生活保護者」だ…みたいな。この構図、今回の都知事選の発端になった舛添バッシングにも透けて見える。舛添の数十万(積み重なればもっとあるだろうけど)のホテル宿泊費や書籍購入費には敏感なのに、安倍が打ち出している何兆円何十兆円の無駄遣い「リニア」には妙に鈍感だったりする。「リニア」はどう考えてもいらない。たぶん完成しないだろう。一時的にゼネコンやJR東海が潤うだけじゃないか?予め「トマソン」化を宿命められた建造物。「強者」と「弱者」を見定められない鈍感さ、本来の「敵」や眞の「危機」を察知できない思考の鈍化、退廃。それは例えば「ヘイトスピーチ」を「表現の自由が侵される危険がある」と主張してしまう愚鈍ぶりとも通底する。「表現の自由」と「人としてNG 」の境目くらいはわかるだろう、と思うのだが、そういった感覚すら劣化の一途を辿っている。この加速化する「劣化」「鈍化」の行き着く先は何処?

at 07:57, 古書赤いドリル, -

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久しぶりにワクワクしている。

 夏の甲子園出場校が出揃う。ネットの記事で「今年は予選で波乱が多い」というものがあった。東海大相模、花巻東、早実、敦賀気比、大阪桐蔭が負けた云々。いやいや、毎年こんなものだろうと思う。例えばその記事に列挙された上記の高校について。この10年間の甲子園出場回数、東海大相模3回、花巻東6回、早実3回、敦賀気比3回、大阪桐蔭6回。常連と呼べるのは花巻東と大阪桐蔭くらいのもの。岩手代表は盛岡大付で、この数年岩手は花巻東と盛岡大付がテレコで出ていることからある意味順当な結果。大阪だって今年は履正社が最優勝候補で圧勝で勝ち上がったことから、こちらもむしろ波乱がなかったと云うべきか。西東京の八王子初優勝はニュースだが、八王子高校は強豪校だから不思議ではない。全国見渡して「おおっ」と驚いたのは山梨。好投手と強力打線の東海大甲府を決勝戦でも簡単にねじ伏せた山梨学院大付。清峰高校の吉田監督が母校の付属校の指揮を執ってから3年、ついに夏の甲子園デビュー(センバツは1回ある)。強力打線がどれほどのものかワクワクしている。履正社の寺島、創志学園の高田、花咲徳栄の高橋、木更津総合の早川、作新学院の今井など好投手がいっぱい。昨日、横浜と東邦の出場が決まりまさに「役者は揃った」。横浜は強烈なタレント軍団。藤平も凄いが左腕の石川も凄い。2年生の清宮世代の増田もとんでもない逸材。慶應の正木も2年生だし、神奈川は来年も屈指のタレント王国である。東邦の藤嶋はキャラ的にナンバーワンだ。その他、広島新庄の堀、近江の京山、常総学院の鈴木など、今年は本当にスター候補生が目白押し。久しぶりに全試合録画しようと思ってる程期待値が高い。もちろん、明徳義塾の優勝を願っている。今年も例年通り小粒の明徳が強豪校とどんな戦いをするか、馬淵監督の采配はほんとうに楽しみなのだが、今年の顔ぶれを見ると勝ち上がってゆくのは難しいかも。ずっと応援している小針監督の作新学院、福島聖光学院の上位進出にも大いに期待している。

at 10:28, 古書赤いドリル, -

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