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仁淀川

 黒田が多額の契約金を蹴って古巣カープに帰ってきてしまったせいで、やたら「男気」を問われる世の中になってしまった。メジャーからNPBにフツーに復帰しにくくなってしまったじゃないか。ソフトバンクと312億で契約し未だ二軍で「フォーム固め」(!)をやってる松坂がまるでとんでもない「金の亡者」扱いをされる始末。確かに、このまま2015年一軍登板がゼロのままだとソフトバンクは大いなる無駄遣いをしたことになる。が、まあそれでも松坂の実績にはそれくらいの無駄金を払う価値がある、と云えなくもない。以前在籍していた球団に帰らなかったからと云って「男気」を問われるのは幼稚すぎる。たまたま中島も古巣西武に復員せずオリックスに入団し、このふたりの帰還兵がふたりして二軍をウロチョロしているものだから尚更黒田が神格化されてしまったような気もする。とにかくそんな空気(「男気」のあるやなしやを問うようなムードというか…)が蔓延している最中にあっちでクビになった藤川球児が帰国した。そもそもピークを過ぎたタイミングでのメジャー「挑戦」だった上に、メジャー昇格即故障で2年間ほぼ何の実績も残せず、それこそあっちの球団に契約金の無駄遣いをさせての帰還となった。その球児に対して阪神が提示した条件の中身はさっぱりわからないが、球児は故郷高知の独立リーグを選択した。無報酬らしい。ネット上では「男気」の有無をめぐっていろんな意見が飛び交っていて面白い。契約社会であるプロ野球の世界に「男気」を求めるのがそもそも「酷」なのだが、球児の「契約」が凄い。1試合ごとの契約らしい。しかも無給。独立リーグはNPBを目ざす選手たちの集団だから「腰掛け」であることを誰も責めはしないのだが、「高知のこどもたちに夢を見せたい」とあれだけアピールされるとちょっとひいてしまう。自分の子どもと故郷でバーベキューしたり一緒に遊びたい、という発言は無邪気過ぎて笑ってしまった。そりゃそうだよ、いままでアメリカで苦しいリハビリの時間を過ごして神経がすり減っただろうからゆっくり休みたいよなあ…と同情すら覚えた。NPB復帰の期限は7月末、それまでに何試合投げれるかはわからないが、練習ができる環境で、かつ実戦の勘も養える。独立リーグはプロ予備軍だからそこそこのバッターもいる、自分のパフォーマンスを各球団のスカウトに見てもらうステージとして相応しいと考えたのだろう。なるほど球児が云う通り「最高の決断」なのかもしれない。で、考えた。いま、クローザーに困っているチームは何処か?考えるまでもない、我がカープである。しかも高知と広島は割と近い。何より球児はその人柄も含めてカープ向きのような気もする。黒田が先発して球児が抑えればスポ新はこぞって書くだろう、「男気リレー」と。もっとも、カープが今更そんな「補強」に手を染めるとは思えず、来季の阪神復帰が既定路線のような気もします。

 

 前回、日ハムのヤングパワーと編成の力量について書いたが、安倍昌彦さんがまさに中島と西川についてそれぞれコラムを書いていた。中島についてのコラムを読んで納得。中島は日ハムの岩井スカウトが67年計画でプロの世界に放り込んだリアル隠し玉だったのだ。やっぱりプロ野球を楽しむ為にはアマチュア野球を真剣に追わなきゃダメなんだよな、と最近の自分の体たらくを反省した。

 

 また、同じナンバーウェブのコラムで小関順二さんが大学選手権について触れている。今回の大学選手権の組み合わせに小関さんも驚いたらしい。ぼくも驚いた。東都と六大学と首都大学と関甲新と福岡六大学の代表校が片方のブロックに集中しているのだ。確かに地方リーグのレベルの向上は著しく、力の差はあまりなくなりつつある。NPBで活躍する大卒選手の殆どは東京六大学以外から生まれている。そんな現実に大学選手権主催者が反応したのか、簡単に云えば東京六大学の特別扱いをやめたのである。それでも今年の早稲田は強いから、死のブロックを勝ち抜くだろう。二部から一部に復帰し即優勝した専修は黒田「男気」ブームとの相乗効果で、新生早稲田を倒すことができるだろうか?愛知学院大と東海大が早々に消えた今大会は早くも明日3日目。

at 03:31, 古書赤いドリル, -

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