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赤いサラメシ

 職安通りをクルマや自転車で通るたびに気になる店がある。「東京赤い屋台」。ぼくが云うのもなんだが、変な名前だ。24時間営業の韓国料理店。なんでこんな店名にしたのだろう。無性に親近感が湧く。まだ入ったことはない。昔ならいざ知らず、最近では夜中や明け方に韓国料理屋を探すような機会がない。いちど入ってみたいと思いつつ、もう2年くらいになる。  

 

 

 昨日は花園神社をあとにして、自転車で帰宅後、冷凍ミートソースをチンしている間にソファで気を失っていた。麦とホップを開けて、録画していた広島ヤクルト戦を再生し、得点シーンを探している間に寝ていたようだ。缶ビールは半分以上残っていて、電子レンジのミートソースは冷えていた。ヤフオクのチェックをしてから布団に横たわる。  

 

 

 本の散歩展が終わってから、いや、ここのところがずっと、今月が勝負と自分に言い聞かせながらしのいできた。今週末の城北展で展覧会確変シーズンは終了。水族館劇場花園神社公演の思い出として、本の散歩展翌日からの1週間を書き留めておこうと思う。  

 

 4月16日の日曜日、本の散歩展は月の輪書林さんの会、ぼくも副会長として心の持ちようが違う。翌日はドッと疲れるが、とにかく当選品の梱包発送を急ぐ。夕方から花園神社。三軒茶屋の郵便局から帰ってくると千代次さんからメールが入っていた。17時過ぎに行きます、と返信。初夏のような気候。Tシャツ1枚で自転車を漕ぐ。中原さんから「仕事」内容の伝授。客入れ「下手」担当。楽屋でゴハンを頂く。毎日、「ゴハン食べて」と中原さんやファニーさんや千代次さんに声を掛けて貰ったが、食べたり食べなかったり。これ、水族館劇場の「サラメシ」として、NHKで特集してほしいと今更思っている。次回公演のときはぜったいNHKは取材に来るべきだ。日曜日は高校時代のノイズ仲間の健ちゃんが観にきてくれていて感動。ぼくのブログで公演を知り、来てくれたとのこと。昔、健ちゃんに第三エロチカを猛烈に押し売りして一緒に観に行ったことなど懐かしく思い出す。劇団を作りたいとよく健ちゃんに語っていたが、劇団作るどころか芝居のことなどすっかり忘れて物欲の権化として生きた20代から30代半ば。反省してます。夜、公演終了、打ち上げが始まったので帰る。自転車の後輪がパンク。参った。仕方なく押して帰る。しかし、自転車押して帰ったら1時間半。帰ってから仕事もある。パンクした自転車にまたがり、無理やり漕ぐ。笹塚付近で完全に止まった。有料駐輪場にとめて笹塚より歩いて帰った。  

 

 

 4月17日の月曜日、梱包発送。市場は断念し、早めに家を出て笹塚に向かう。パンクした自転車を出庫し、近くの自転車屋に修理を依頼。幸い30分で治ったので、再び駐輪場に停める。今夜は雨なので一晩寝かせることにした。笹塚からは新宿三丁目まで1本であることに改めて気づいた。花園入り。雨が降ってきた。今夜は馬込さんと一緒に観る予定だったが、ぼくは客入れ終わったあとそのまま最前列の端っこで観た。日曜日は前芝居しか観てなかったので、やっと通しで満喫。終演後、椎野礼仁さんと馬込さんと3人で呑む。坂東国男書簡の顛末など。電車で帰宅。  

 

 

 4月18日の火曜日、出勤まで仕事。16時頃電車で新宿へ。花園。本日も客入れ後観劇。前芝居かせお客さんが湧く。8日間連続して前芝居を観たが、何度観ても、秋浜さんが演じる大黒天登場シーンはゾクッとした。かっこいい。風車の上に立つ秋浜さんと劇場のてっぺんから顔を出したファニーさんとの「空中戦」は初っ端の見せ場。

 

 

 

 

 

 

 幕間のビールがものすごい勢いで売れていた。お客さんのトイレ、この日が一番多かった。終演後、皆が飲んでいるお店に合流。帰り、笹塚で自転車をピックアップ。  

 

 

 4月19日の水曜日、昼から神田、資料会。しかし特に買うものがなくてすぐ終わってしまい、一旦帰宅し2時間仕事してから自転車で花園入り。今日は客入れ後、「早退」。仕事。  

 

 

 4月20日の木曜日、日昼は仕事、17時頃花園。流浪堂さんと話す。平日なのに超満員。打ち上げの途中で帰宅。帰路、いつもアタマの中では大黒天登場シーンの音楽がリフレイン。

 

 

 4月21日の金曜日、朝7時過ぎに高円寺搬入。9時帰宅。ネット作業後、明治古典会。2カーゴ弱買う。戦前、戦時下の教育関連のひとくち、片っ端から入札。風船舎さんの伝説の目録のアレの続き。「あの口にまだ続きがあったなんて」と驚く。ぼくのプランでは3時半に神田を出てのんびりと花園までサイクリング、途中定食屋にでも寄るつもりだったが、とんでもなくバタバタだった。会館で落札品を慌ててカーゴに積んでいるぼくを見つけた石神井さんが「東京戦争か」と笑っている。それでも落札できなかったものが10点以上。買えなくて、本当に良かった。全て落札していたら100万超えていた。危ない。2カーゴの落札品、段ボール11箱に詰め込んで発送。17時過ぎ神田を出て、自転車を飛ばし花園。お客さんは超満員だったが、制作サイドとしてはまだまだ物足りない様子。本日も空中ゴンドラ席は登場せず。  

 

 

 4月22日の土曜日、好書会。今回は完全に売れ残りのみ。新ネタなし。ここ3ヶ月で12個の展覧会のうちの11個目。こういう週を作らねばこなせないのだ。16時、高円寺出発。16時30分、花園入り。雨が降り出す。天気予報とはまるで違う本格的などしゃ降り。300個以上のレインコートを買い集めたらしい。おそらく新宿近辺の100円ショップや量販店からレインコートが消えたのではないか。雨が降れば劇団員、スタッフたちの仕事はさらに増える。何も千秋楽の前日の土曜日に降らなくても。去年の芸濃町の帰りもすごい雨だった。バスを待った深夜の名古屋駅を思い出す。2度目の石神井さんと少し話す。どしゃ降りのなか、秋浜さんはいつものように綱渡り。みんな、気づいているかな? 飛行機に気を取られて綱渡り気づいてなくない? 客入れに30分。客入れを終えたあとも雨は止まない。傘置き場の上のシートに溜まった水を「龍」の場面に合わせて落とすことになり中原さんと棒を持って「龍」を待つ。「龍」! 突く。大洪水。中原さんもずぶ濡れ。ぼくも脛あたりまでずぶ濡れになる。終演後、雨の中を自転車で帰る。手の感覚がない。冬山の遭難者が味わう寒さを想像する。それに比べれば大したことない。笹塚を過ぎてラーメン屋に入る。ビール、ラーメン。手の感覚が戻った。外に出たら、余計寒い! まっすぐ帰れば良かった…。風呂に入って思う。あの寒さの中、ずぶ濡れになった役者やスタッフは風呂に入れたのだろうか。どうか銭湯の熱い風呂に浸かっていてほしい。  

 

 

 4月23日の日曜日、千秋楽。素晴らしい天気。青空がこんなに嬉しいなんて。新宿に自転車で通うのも今日が最後。玄関にうず高く積まれた段ボール箱を掻き分け、新宿へ。花園の参道が心なしか浮ついているように見える。前芝居を目に焼き付けよう、大黒天が「悪いやっちゃなー」と挨拶する最初の登場シーン、あまちがここ新宿を睥睨する場面を。ラストシーンは皆で袖から見守る。森田さんがたまたま通りかかって、釘づけになっている若者にレクチャーしていたのがなんとも水族館らしくて可笑しかった。たまたま通りかかったその若者、舞台袖から見たラストシーンに本当に感動していた様子だった。きっと次回公演のときは見に来てくれることだろう。森田さんに御礼を告げて帰ってゆく若者、最後にいいもの見れてぼくも嬉しい。桃山さんの挨拶に万雷の拍手。打ち上げも明日からの解体に備えて、役者たちはほとんど呑んでる様子はない。左門さんは池に入り鯉をすくっている。大団円を迎えて尚そこがゴールではない。普通の劇団だったら、千秋楽の次の日に「劇場」を解体はしない。5階建てのビルほどもある劇場を解体する作業がどれだけ大変か、ぼくの想像力では足りない。その夜、神宮ではカープが逆転勝利で連敗脱出。  

 

 

 

 

 4月24日の月曜日、7時に高円寺。搬出。商品を仕分け、ネット用のみ自宅に運ぶ。梱包、発送、幼稚園迎え。やっと一息ついた頃、石神井さんからメール。ぼくの客入れしている様子を写真で撮ってくれていて、それを送ってくれたのだ。それは、実にいい写真だった。今週49歳になろうかというオヤジには見えない、ウブかったのである。

at 21:00, 古書赤いドリル, -

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